夢枕獏×秋山瑞人 対談(『ライトノベル完全読本 Vol.2』)
情報
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概要
小説を書くようになったきっかけ、デビューの経緯、小説執筆のスタイル、編集者について、自作の映像化に対する思い、作家志望者へのひと言、などの話題が話されている。
ユニークな写真も掲載されている。
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その他
気になった点など。
小説執筆のスタイルに関しては、その時々で色々としている。
『猫』の場合は設定先行で[…]/一枚、いい絵が浮かんできて、その周りをつくるような感じのときもあるし。これといって決まってないですね。(p.31)
これを受けて、夢枕獏は「いいラストシーンが思い浮かんだら、そこから書いたっていい。スタイルにこだわらずに書いた方がいいよ」と答えている。(秋山はこれに「わかりました。」と返答。)
また、新しい編集者から連絡があってもなかなか受けられないのは、生産能力の問題、特に、思いついたアイデアを現行で書いている作品にぜんぶ入れてしまうから新しい出版社から話があっても話すネタすらないからだ、と述べている。
これに対し夢枕獏は「作家としての幅を広げるなら、将来的に2~3社と並行してやっていくといいですよ」とアドバイスしている。
なお、秋山瑞人はデビュー当時からの付き合いであるメディアワークスのほか、早川書房、祥伝社などの仕事を引き受けている(が、書籍を刊行したのはメディアワークスでのみで、ハヤカワは短篇2本をSFマガジン上で発表したものの、書籍化には至らず(『おれはミサイル』)、祥伝社では2007年に新作『ヒーローもの』(仮)の告知があったのみで出版はされていない)。